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建築にまつわることについて、思うままに文章にしてみました。気軽に読み流して下さい。

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サービスとは
以前、あるお宅のリビングルームのインテリア計画で、施主がインテリアデザイナーの方に『この家に、"このマントルピース"を選んだらプロジェクトが台無しになる』と云われたことがありました。
"このマントルピース"とはいずれ新築のときに、と施主が海外で購入してあったものでした。(マントルピースは、暖炉まわりの飾り枠のこと)
デザイナーは、クラシックモダンをイメージして計画に当っていましたが、施主の好みは、アンティークでした。
結局、そのマントルピースを利用することになり、インテリアデザイナーの方との契約は解消になってしましました。
ああそうですか、で終わりそうな話なのですが、実は施主はデザイナーが自分の個性を殺すことなく、自分の主張をどう料理してくれるのか期待していたという話でした。
そこにあるレシピで自分という調味料を生かして、施主の口にあった料理を出すというのもプロの仕事だと感じたエピソードでした。

サービスには、金額のディスカウントをしたり、おまけといった付加価値を付けたりする場合があります。
もうひとつ、金額面とは別のことで、その職業に携わるプロとしての力量を、十分に発揮することも上げられると思います。
設計の仕事の場面であれば、プランニングにプラスαのアドバイスや演出ができることです。
プラスαの中身は、けして奇をてらうわけではなく、不要なおせっかいでもなく、自分なりまたは先人からの知識や経験からくるアドバイスなどを、その場面にあった内容で的確に進言できることだと思います。
云うは安し、行なうが難しですが、自分のナビゲートで、施主の生活が不自由なく送れたなら、施主に感謝の言葉をいただいたなら、それは最高の設計士冥利につきることです。

サービスの本質は、値切られたりして損失や低利益を意味するものではなく、無償に近い働きが、結果的に感謝されたり認められたりしたときに、還元されて自分に帰ってくる達成感や、次のステップへの活力なのではないでしょうか。
きれいごとですが、こんな世の中だからこそ、心の中に置いておきたい気持ちではあるのです。

('08 Feb)

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当り前のことですが
建物の構造を計画する場合、実務上、法令の範囲で経済的な構造を成立させることが要求されます。
法令は、必要最低限の基準ですから、構造体に係る金額で建物全体のコストを大幅に下げることは容易ではありません。
むしろ、減額方向に調整してはいけない範ちゅうです。
そこを無理して、予算頭打ちで建物の大きさや内外装の仕様を落とさずに計画が進んでしまうと、目に見えない構造体にコストダウンのしわよせがいってしまう、本来であれば成立しない(建てられない)計画になってしまいます。

通常は、建物の規模や用途等よって構造方法が決まり、平面や立面計画に要求される構造体の必要最低限の性能(資材の断面の大きさ、強度、等級など)が決まってきます。
同時に、断熱性能や遮音性能など、建設地の条件や建物の用途・生活様式によって要求される性能も決まります。
つまり建築は、最初に安全である構造と性能や設備ありきでスタートするものです。

構造体の上に施される仕上材の雰囲気・耐久性やインテリア類の空間演出効果(ソフトな面)も大切ですが、そこに気をとられすぎて予算配分を取り違えることなく安心して生活ができるハードの面(構造)とのバランスを取りながら、豊かに思える空間を創造、提案できればと思います。
当たり前のことなのですが、自分に言い聞かせる意味でコラムとして書いてみました。

ー2007年度後半は、建築産業にとって混乱を迎えた時期でした。建築基準法の改正に伴い、建築確認申請の決済が滞り、建築会社と関連産業に深刻なダメージを与えたことは、ニュースでも報じられてご存知の方もおられるでしょう。
同じ業界の方々とお話をするなかで、話題はどうしても明るくないことが多かった去年の下半期でした。
耐震強度データの改ざん防止機能の基準を定めた新たな計算方法プログラムソフトの実用(07年6月までに運用を始める予定だった)がなかなか認定できない段階にあるため、建築確認申請が未決済のままにあり、建物の着工や完成の時期が未定、という状況が今も続いています。
木造2階建の住宅はあまり影響はありませんが、他の構造方法や賃貸物件などの建築のご予定がある方は、時間に余裕をもってご相談されることをお勧めいたします。ー
('08 Jan)

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